Technology
Our Core Technologies
マイコプラズマ細菌の膜構造に特異的な糖脂質抗原を発見し、更にそれの抗体を化学的に合成することに成功
M Biotechは、このコア技術に関する国際特許を取得しています。(物質特許とワクチン製造に関する特許)
マイコプラズマ細菌の膜構造に特異的な抗原を発見
マイコプラズマは最小の細菌であるため、特定の抗原を特定することは不可能とされてきました。しかし、私たちの30年以上にわたる研究成果により、ついにマイコプラズマの膜に特異的な糖脂質抗原 (glycolipid-antigens) を発見することが出来ました。
その抗体を構造解析し、化学合成することに成功!
更に私たちは研究を重ね、その抗原性物質の構造を共同研究等によって解明し、それを化学的に合成することに成功しました。
この全く新しい発見とアプローチは、困難とされてきたマイコプラズマ由来の診断・治療・予防(ワクチン開発)の道に全く新しい光(プリズム)をもたらそうとしています。
Our platform
構造解析と化学合成に成功した、糖脂質抗原 (Glycolipid-antigen) を「高精度診断」「治療用抗体ワクチン」「予防用ワクチン」の3要素に加え、「Drug-repositioning」「低分子医薬の開発」「遺伝子治療プラットフォームの開発」「予防薬開発」等にも展開して参ります。
Title | M. pneumoniae | M. fermentans |
---|---|---|
Diagnostic | YES | YES |
Therapeutics | YES | YES |
Vaccine | YES | YES |
MID Prism (診断)
M Bio Technology が独自に発見し、化学的に合成することに成功している「マイコプラズマ脂質抗原」は、抗原抗体検査法として既に確立され、IgM, IgG, IgA 抗体価を個別に測定することが可能です。
マイコプラズマの抗原抗体反応 (ELISA法) による診断方法は以前から確立されていますが、その感度は決して高いものでありませんでした。これは、検査キット中に使用される抗原が、天然のマイコプラズマから抽出された細胞膜やペプチド等を用いていたため、不均一な材料系から構成されるが故に、検査の精度にも限界が生じてしまっていました。M Bio Technology は、30年にわたる研究の末、マイコプラズマに特異的な脂質抗原 (glocolipid-antigen) を同定し、化学合成を行うことに成功し、これを特許化しています。私たちが開発した「マイコプラズマ脂質抗原抗体検査」は、化学的に合成され、つまりはロット間差のない抗原を使用しているため、非常に高い均一性と再現性を保証することが可能となりました。日本国内に限ってですが、既にこの診断方法は多くの指定検査機関(クリニック等)での受診が可能となっています。本法は、mycoplasma pneumoniae および mycoplasma fermentas の2種類のマイコプラズマ感染の有無を測定することが可能です。
MID ワクチン (vaccine)
天然のマイコプラズマ脂質抗原と完全に同じ抗原を化学合成した「マイコプラズマ疑似粒子」をワクチンとして使用する技術を確立しています
私たちは、世界ではじめて、マイコプラズマ感染症に対する治療効果と予防効果が高く、更に安全性が確認された、新コンセプトとなるワクチンを開発しています。マイコプラズマ細胞膜上に存在する糖脂質抗原 (glycolipid-antigen) を化学的に合成した「マイコプラズマ模倣粒子」を体内に投与し、生体内における強力な免疫学的活性を促し、抗体を体内に作成させマイコプラズマ感染症に対する免疫を得る予防学的プロセスの他に、バイオリアクター内においてモノクロナール抗体を誘導し、治療薬とする immuno-therapy 的なアプリケーションの開発も製薬企業等と共に実施されています。M Bio Technology は、化学的に同定された糖脂質抗原の同定、化学合成、マイコプラズマ模擬粒子作製に至る一連の特許を保有しており、共同開発の他、ライセンスアウトに関する交渉にも応じています。
MID 抗体 (antibodies)
MIDワクチン技術を更に発展させ、マイコプラズマに特異的なモノクロナール抗体を作製することにも成功しました。世界初となるマイコプラズマを対象とした抗体医薬の開発を続けています。
人工的に合成された「マイコプラズマ模倣粒子」をバイオリアクター内に投入し、大量のモノクロナール抗体を得るための基盤技術を開発しています。既に、mycoplasma pneumoniae および mycoplasma fermentas を対象とした抗体の作製、そして抗体作製メカニズムの解明を完了しています。今後、製薬企業等との共同開発および臨床試験を実施し、世界初となるマイコプラズマ感染症を対象とした抗体医薬の認可を目指して参ります。
Our Portfolio
CEO presentation on BIO-Europe Spring Digital
March 2021